カルキ(塩素について)
■ カルキ(塩素について) ■
熱帯魚に限らず魚の飼育に関わっていると”カルキ抜き”という言葉が必ず
出てきます。一般的な説明ではカルキが抜けていない水を水槽にいきなり
入れて魚を飼うと魚に良くない。もしくは魚が調子を崩して最悪死んでしまう。
などといわれています。では、なぜカルキが残っていると魚に悪影響がある
のでしょうか?アクアリストとしてどうでも良い知識かもしれませんが興味のあ
る方はぜひ最後までご覧ください。
■カルキって何?
カルキ(塩素)とは世界大戦時には毒ガスとして用いられたこともあるほど危
険な気体であるらしいです。
そもそも水道水は、浄水場などできれいな水を作り、一般家庭まで水道管を
通して水を配っているのですが、配管が長く距離のある家などは水が到着す
るまでに雑菌などが繁殖し大変なことになるため消毒するためにカルキ(塩素)
を注入しています。(水道の蛇口で塩素が最低0.1ppm(=0.0000001%)
以上の濃度で検出されるように注入しているらしいです。ということは浄水場
から近い家庭は塩素濃度が高くなるということですね。)
人体に影響のない濃度であるかもしれませんが魚にとっては毒になります。
■カルキを抜く方法は?
カルキを抜く方法は幾つかありますのでご紹介しておきます。
1.薬品を使う
手っ取り早く比較的安価な方法です。カルキ抜きパイポやアクアセイフなんか
が昔から使われており有名です。多少コストが掛かるのが難ですが便利です。
2.浄水器で抜く
浄水器を使う方法で一番楽です。蛇口をひねればもうカルキが抜けています。
初期投資額が高く、フィルター交換があるのでランニングコストがかかります。
しかし、大型水槽の水替えなどには絶大な効力を発揮します。というか浄水器
無しでの大型水槽の水換えは大変です。
3.放置して抜く
水道水をバケツなどに汲み置きし、放置しておくとカルキ(塩素)は勝手に抜けて
いきます。最低でも1日程度は放置しておいたほうが良いので小型水槽や気の
長い人向けの方法です。